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私をもっと大切にするためにできること


モグラたたき化したハラスメント運動

ここ数年『ハラスメント』という言葉がさかんに使われるようになりました。相手に敬意を示すためには大事な概念だと思うのですが、『マタハラ』『パワハラ』『セクハラ』と事象にハラスメントをつけるだけでは、事象に対する行為の禁止だけにとどまり、ハラスメントをなくすために必要な根っこの問題が見えてこないと感じます。

実は最近、一度やり過ごしたりおさめた出来事を再度振り返っています。解決したようでしていないから、同じような課題を感じています。

ここをまとめていくと、私は知らない間に『ハラスメント』の中にいたと気づきました。そして多くのお母さん、仕事をしている女性も同様だと気づきました。

その背景をきちんとおさえないと、ハラスメントのもぐらたたきの渦の中でしか私を守れないのではないか。

私は、もっと自分を大切にしたいのです。そのことが、私の家族やクライアントさん方へきちんと届くと信じています。

欠けていたものが、ヒトへのセンサーでした。

育った環境が大いにあると思いますが、人を受け入れやすい性格です。

例えば何かを提案しても【できません】と言われると、一歩下がります。これは仕事では大事な要素ですが、どこまで下がるかは問われます。

育った環境と書きましたが、これは自分を守るすべを学ばなかったという環境でもあります。

【周りの言うことが正しい】という感覚は【自分の感覚を認めてもらえなかった、認めなかった】という中で育てたものでした。

先ほど書いた通り、自分の命も時間も大切にしていましたが、自己価値はというと【低く見積もる】傾向は今でもあります。

治療家は満足すると成長が止まります。ですから、自己価値の見積もりが低いことが気づけませんでした。しかし、これは例えばDVの受け手が被害者であることに気づけない状況に似ていると感じます。一歩間違えれば、危険な環境です。

価値を低く見積もることはトラブルの元

この現象は、治療中のクライアントさんで気づきました。「この方の悩みがなぜ起きるのか。」お話を聞く中で登場人物を相対的に評価していると、クライアントさんにアドバイスしている人達が、的外れな内容を言っているとわかりました。

なぜ的外れになるかというと、その集団が『内容の吟味ではなく、発言者を信じる集団』になりつつあると判断できたからです。そのような集団が発言した内容であったからこそ、アドバイス内容がクライアントさんにふさわしい内容かを評価できたのは良いきっかけでした。

クライアントさんがなぜこのようなアドバイスを受けたのか。ここがかなり大事でした。『情報を受け取ろうとした背景』には、アドバイザーへの信頼がありました。

『私が信頼しているアドバイザーさんが信頼している人』という構造は、無意識に人の優劣を作りやすい環境です。

その構造で自分を低く見積もったとき、相手の言うことが絶対になり、自己否定が起きる。この法則に気づいたあと、多くの人間関係の悩みで同様のことが起きていると気づきました。また、私にも起きていたのです。

人は無意識に階層化し、へりくだりと威張る関係性が作られる。

自分より階層が上と思っている人からの『ダメ出し』は自己価値の否定につながる。

これは、自分のポジションがもっと上だと自覚出来たら起きない現象なんです。なぜなら、【聞くに値しない】からです。猫パンチです。聞くにしても対象は内容であり、人ではなくなります。でも、自分の価値が正当に見積もれない場合は、無意識にへりくだりそのことで双方が関係性を固定化してしまいます。

「この人にはこのような態度をとっても良い」という心理は、それほど忌むものではなく、人類が集団化で文明を発展させるのに必要な心理であったとも思います。ですが、個々の能力を存分に発揮させるにはブレーキとなりますし、敬意ははらわれていません。

クライアントさんを見ていた私としては、この方の体験した世界や感性がアドバイザー達よりも大きいと感じました。それは社会的な評価とは無関係のバロメーターです。しかし、このバロメーターこそが、次々起こるハラスメントの根っこに大事な要素ではないでしょうか。

知性や感性を評価する環境

社会的な立場だけでは推し量れない知性や感性が、きちんと尊重されることはとても重要です。

その感覚をもってすれば、年齢・性別・職業・障害の有無、そしてこれからは国籍や肌の色等で、人を上とか下と評価せずに向き合えるのだと思います。

私自身は障害を抱えた子どもさんから学ぶことが大変多くあり、むしろ誤魔化しがきかないクライアントさんとして真剣勝負の場にしています。

嫉妬からくる足の引っ張り合い

ハラスメントと嫉妬は、この根っこが似ていると思っています。人を無意識にカテゴライズする人は、自分が上に示す態度と下に示す態度が異なります。嫉妬は「自分より下あるいは同じと思っていた人が自分になり優れた場面をみた」時に起きていますが、『出る杭は打たれる』ようにハラスメントが起きやすいからです。

できれば自助努力で自分の素晴らしさを磨く方にエネルギーを向けて頂きたいですね。ですが、ハラスメントでつぶす方が相手の自尊心をゆらすので簡単なんです。

自分を大切に

私は知らない間にハラスメントの中にいたと気づいたと書きましたが、この影響はかなり深く入っています。

海外生活を経験していても、むしろ帰国後にずっと生活環境になじめなかったからこそ、自己否定感はとても強くあります。

相手にされて嫌だったことはあまり言いたくありません。相手を不要に傷つける事は好みません。

ですが、執拗に来られた時は徹底的に活動します。これは私と私の大事な環境を守るためです。

一線を越えないで済ませたいのも本音です。そのために意識しているのは、不快と感じた空間には長くいないこと、不快と感じた人間関係はそっと時には大胆に整理することです。

必要ならこちらの把握している事実も出していきます。その結果、相手と相手側の家族や友人の関係性が崩れようが知りません、というくらいの覚悟はあります。

相手を傷つける行為はずっと嫌で我慢してきましたが、その結果私が傷つきました。ですので、引きたい境界線を越えてこられる方には今後は手加減はしません。

同時に、私は自分の価値をきちんと定める覚悟を持ち続ける必要があると思います。

『出来ていない』『ダメ』『無責任』などを聞く価値があるのか、その意図は。考える力があるのですから、理論的に組み立てる段階にいます。

本当は自分にとって居心地の良い空間や関係を築きたいし守りたいだけなのです。それは無防備では難しいと理解してきました。

自分を大切にする活動は、相手のハラスメント誘惑を引き出さないためにも大事だとわかりました。

多くの方に届きますように。