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女性鍼灸師が男性に知って欲しい、「女性に性的な質問をする」リスク

知り合いの男性たちが、鍼灸師の私に性的な質問をしてくる

私の中での同窓会あるあるです。そして、仕事関連でも時々巻き込まれます。お酒の勢いなのか、同窓会での気軽さなのか、知り合いの男性が自分の性的な話を聞いてきます。

EDだとか。性欲がないとか。私の夫婦関係とかも聞かれます。

今までは、私の弱さからあいまいにしていました。笑ってごまかしたりもしましたが、今日はっきりと言います。

知るか。

私は鍼灸マッサージ師として、女性と子どもを専門にしています。女性のからだはわかりますが、前立腺も精巣もこう丸も正直ピンときません。「こう丸は精巣を冷やすために外に出ている」と聞いたことはあっても、ならば、どんなケアがNGなのかとか、全く知りません。

同窓会などお酒が入った席で、本気の質問かわからない場面だと、なおさら「知るか」です。好奇心やいやらしさが、透けて見える時もあります。

男性同士なら、同級生や知り合いというだけで、気軽に話題にできるのかもしれません。プライベートな自己開示は、距離を縮める手段としても有効でしょう。当たり前に行われていることだから、そして、私がからだの専門家だから、カジュアルに聞こうとしたのでしょうね。

ならば、この文章をお読みください。

これは全男性が知っておいて損はない話です。「時代だから」とか関係ありません。女性がどういう生き物か。これまで男性にとって当たり前だった会話かもしれませんが、それは無知なだけだと感じます。だから知ってください。あなたの人生が軽はずみな発言で足を引っ張られないように。

女性は同性に対しても、性に関する悩みや話は気軽にしない

私は婦人科トラブルはもちろん、妊活のご相談も対応しています。そして、女性のパートナーシップや、恋愛、時には許されざる恋の悩みもご相談を受けます。性に関する悩みは「生=命」です。

ですが、性行為や性のトラブルは、私から聞くことには大変慎重です。原則ですが、具体的な話には触れずに、悩みに関して掘り下げます。伝える時は言葉も選びます(相手によってはストレートな方が良い場合もありますよ)。女性同士の会話って、それで十分に成り立つんです。この原則は、治療家だからではなく、友達ともよほど(←ここ強調しておきます)信頼しない限り、人生相談でも具体的には掘り下げないんです。

それが良いか悪いかではありません。特に日本の女性は、今なお女性同士でも性に関することは、会話に上りにくいのです。

例外があるとしたら、気心が知れている間柄だけです。治療の現場では、クライアントが信頼くださり、その話が、心身の不調を改善するのに必要だったり、知りたい!と望まれている場合だけです。こういう時は、恐ろしいほど赤裸々になります。だけど、相手と場を選んでいるんです。

女性は原則、性に関しての話を、気軽にしません。そして相手を選りすぐります。

※一部の女性からは反論もあるでしょう。時にはオープンな女性もいます。ですが、このような方々はNOもきちんと言えますよね。私がここで伝えたい女性は、NOを言えずに誤魔化している女性たちのことです。笑顔だから、OK。ではないんです。NOを言えない、多くの女性がいるんです。

治療家としての大きな失敗。性に関する話は本当に繊細

この内容を書けるのは、私もかつて大失敗をした当事者だからです。だから、男性を卑下するとか、男性に怒りがあるとかではありません。人生を得していただきたくて書いています。

「房事過多」という言葉があります。房事過多とは、性行為のし過ぎからくる疲労やからだの不調です。東洋医学では、れっきとした病の理由の一つとして習います。

鍼灸マッサージの仕事では、不調の理由を掘り下げます。房事過多が理由の場合も、実は推測が可能なのです。ですが、ここで失敗しました。私は自分がやられて嫌なことをしてしまいました。

あるクライアントに起きていた体調不良が、これまでとは違いました。私は、房事過多が原因ではと推測しました。当時チームで動いていたのでこの推測を共有しました。すると、私がいない時に、他の治療家がクライアントに言いました。

クライアントが不快になったのだと思います。

その後の話ですが、そのクライアントから、とんでもない仕返しを食らいました。私の悪評を正義の名のもとふりまかれました。自分がやられて嫌なことを言い回られたのではなく、全く違う切り口で私の治療家人生を追い込みました。

実際の因果関係は不明です。そもそも私の断りなしに、推測を伝えたチームメンバーにも問題はあります。だけど、私の中に後悔があります。デリカシーがなかった。

面白おかしく推測してしまいました。

面白くというか、「そうか、房事過多だとこのような体調不良が起きるのかもしれない!」と、習っていたことが実例としてわかったことに興奮したのです。当時、チームの他の人にどう伝えたのか、今となっては思い出せません。ですが、やはり失礼だったんです。

性に関することは、非常にデリケートです。私は逆の立場だったら、本当に不快です。たとえ、からだの不調を治す場で、色々なことをさらけ出していても、性に関することを土足で踏み込まれたくありません。直接本人に言えないからなおさら、治療家生命を壊してやろうと呪ったとも思います。

男性の皆さん、知ってくださいね。

あなたがどのような立場の人であれ、女性に性的な話をした時、女性は、あなたの大事にしているものを壊しかねないほど不快になり、時には潜在的な怒りや恨みとしてタグ付けされるリスクがあるのです。性の話は、それほどまでに、多くの女性にとっては奥深くしまわれているんです。気軽に開けてよいものでは決してありません。女性の治療家でもそうですし、だから男性の治療家やカウンセラーさんもお気をつけて

ご自分の性の悩みを解決したくて女性に聞くなら、まずは有料の場を探しなさい

では専門知識を持つ私のような女性とは、どう付き合ったら良いのでしょうか。そして、自分が知りたい事は、どのような場にいけばふさわしいのでしょうか。

男性から、「自分の妻が生理痛で苦しんでいる」とか、「母の更年期症状が」とか、「同僚が不倫で悩んでいて」などと聞かれるのであれば、飲み会の場でも一般論を伝えることはあるかもしれません。でも、「性に関しては有料の場で聞く」と思って間違いはありません。

私に関しては、個別の話で知りたい場合は、仕事としてご依頼ください。男性ができることを知りたいのであれば、当人を介さずともお伝え出来ますし、女性ご本人がご希望すれば私はたとえ窓口が男性であっても、その瞬間からクライアントは女性です。全力で心とからだを整えてまいります。

ご自分のEDやら、夫婦生活やらを相談する場合は、飲み会や立ち話のようなカジュアルな場ではなく、正式な窓口を最初から探す方が賢明です。そもそも解決したいなら、プロに有料で相談した方が、早いですし、プライバシーが守られます。そして女性は、プライバシーには敏感です。

性に関するプライバシーは、あなたの為だけではありません。あなたのパートナーのプライバシーでもあります。繰り返しますが、女性は性の話はデリケートです。多くの人が、他人と話をしません。なのに自分のことを勝手に外で友人に話されていた。それだけで、信頼を失いかねないんです。

女性とは性に関する話は特に慎重に。一度信頼が壊れると関係回復は、かなり難しいことを覚悟してくださいね。治療家やカウンセラー、コーチングの男性もですよ。

これからは、男性からの不快な質問には、女性は毅然と対応する時代になると思います。その時に「女性が場の雰囲気を壊した」とはもうなりません。性について知りたい、語りたいならば、ふさわしい場があります。その性の質問は、大げさに言うと、人生を賭けるに値するのか、一度立ち止まって考えられることをお勧ます。