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施術記録 手の複雑骨折術後

施術二回目手の甲after

手首の複雑骨折手術後の手の痛み

60代女性 9月に転倒して手首を複雑骨折。術後1カ月半後に処置。

手術で骨を集めてプレートとボルトで固定。じっとしても動かしても痛い。 痛みですべての動きがゆっくりになり、出来る動作も無意識に痛みをかばいながら行う。

ズボンの上げ下ろしなども不自由で、トイレに間に合わない恐怖感から夜中に起きる回数が増える。また、寝がえりで痛むので、熟睡できていない。

痛み止めはカロナール500を一日に3回食事中に服用。だが、効いている実感が少ない。

施術二回目のbefore
施術二回目のbefore

初回(10月26日)

痛みの部位と、どこに影響が出ているかを確認。

反応をたどると、胸骨まわりの胸筋まで反応あり(自覚はなし)

爪の周りをもむととても痛がる。

2回目(10月28日)

本格的に処置を開始。

・鍼、オーラの調整、マッサージで対応。

・治療対象は、術痕をはさんで、前腕2分の1から母指球のエリアまで(左>右)。またチャクラでは陰部に反応あり。

・奇経は衝脈、陰維脈、陽維脈、任脈、督脈

・鍼は通常処置

・患部処置:肺経(初回同様に胸筋にまで)・小腸経(肩甲骨まで)・心経と心包経(腋から胸まで)←補法で。全ての経絡で経筋の反応が強く出る。患部の上下は肺の経筋。大陵で心包、労宮で心、手首の心ルートで心。いずれも瀉法。

・処置後、ワキ当たりの鈍痛を自覚。左右の肩関節から肩甲骨周りをマッサージ

施術二回目手の甲before
二回目before
施術二回目手の甲after
二回目after

自覚としては大きな変化はなし。手のむくみはやや改善。

夜トイレの回数が減って、1回に。

3回目(10月29日)

・鍼、オーラの調整、お灸

・治療対象部として、術痕をはさんで、前腕2分の1から母指球のエリアまで(左>右)。前日とは異なり、へその位置で反応あり。←前回より邪気が軽くなったと判断。

・奇経は衝脈、任脈、督脈←前回より軸が整ったと判断

・鍼は通常処置

・オーラでの邪気処置。へそは肺経、心経が経筋。腎実、心包(下半身)。壇中は肺経と大腸経が経筋。喉で肺経と心経。頭頂とアンカーで腎の補法。

施術三回目施灸
施術3回目での施灸
施術三回目after手のひら
3回目後に手の指先までしわがみれるように

術後のしわに本人がおどろく

また、術後の動作が素早くなり、肩まで腕を上げられる。

痛みをかばってできなかった動作が、時間の経過とともに増えてくる。

4回目(10月30日)

「服が当たっても痛みを強く感じなくなった」「手術の場所よりも肩まわりが重くて気になる」

・オーラの調整、お灸、置き鍼

・治療対象は、前腕上3分の1くらいから肩関節を通って、胸骨周りまで。体幹の邪気も壇中に反応あり←さらに改善が出来ていると判断

・奇経は衝脈、陽維脈、任脈、督脈

・鎖骨周囲で肺経、腋で心経、肩甲骨で小腸。手の甲から肩関節までで三焦と小腸。壇中で肺経、心経、心包経。

・肩関節から、肩甲骨周囲、腰を点灸

施術四回目施灸
施術4回目
施術4回目
施術4回目

・台座型のお灸は、セルフケアとして用いれるか検討するために用いた。

・施術後に肩背から臀部にかけて置き鍼。

痛みが減り、からだ全体の動きが早くなる

翌日に「痛くない」と。そして、かばう動作がほぼなくなり、歩くスピードも速い。

「寝ている時も痛みで起きなかった」

術後の痛みやリハビリに、鍼灸マッサージは対応できる。

痛みは、人の生きる力を奪います。だから痛い時は我慢をしないというのが、私の原則です。

一方で薬の使い過ぎも問題になります。マイケルジャクソンや、プリンス、ホイットニーヒューストン、海外の大物アーティストさんが鎮痛剤の過剰摂取で死亡しています。

でも現実は、手術後の痛みには、個人差があるとはいえ、多くの人が痛みに耐えています。

痛みを我慢させることは時として人を精神的に追い込みます。

タレントの名倉潤さんが、頚椎ヘルニアの手術後にうつ病を発症しています。詳しい症状は把握していませんが、痛みのコントロールが難しいと、心を健全に保つことが難しいのは当たり前です。

そんな時に鍼灸マッサージでは、薬による鎮痛以外のアプローチが可能です。

1全身の調整

2手術後に縫われた場所の動作の改善

3痛みの軽減

鍼灸マッサージの治療は、全体のバランスを整えます。その結果、上の3つが同時に改善できます。例えば術後に体力が落ちて、風邪がなかなか回復しない時や、他にもからだの不調がある場合に、まとめて処理が出来るのも魅力です。

ただし鎮痛剤同様に、個人差が大きいのも事実です。開始時期や、体力、それまでの生活習慣などに左右されます。また、自由診療扱いになるケースがほとんどですので、負担額も安くはありません。

ですが、痛みが減ったり、動きがスムーズになると、日常生活をが早く取り戻せます。術後に痛みで動かさないと、関節が固まったり、筋肉が落ちます。たとえ手の骨折であっても、全身に影響が出ます。術後に鍼灸マッサージの選択肢を持っておくことは、長い目で見てお徳です。

からだの回復を早めたければ、からだを衰えさせないことが大事

実はこの症例は私の母のです。

上京する予定で骨折前からこのスケジュールを組んでいたので、このタイミングで集中して対応できました。

身近な母だから、わかることが多いのですが、母はここ数年、なるべくからだを動かすことを優先していました。その結果、体力が以前よりもついていたのです。

体力があったおかげで、痛みで寝られないなどの不調があったのに、風邪を引いていませんでした。母は以前乳がんの手術を2度しています。その後に風邪をこじらせ、咳や痰がとまりませんでした。

今回も、肺経をひどく傷つけていたので、風邪を引いてもおかしくない状態でしたが、体力があって、拗らせなかったのだろうと二人で話しました。

また、肺経だけでなく、心経のダメージもひどかったので、精神的なダメージが出ていてもおかしくないと感じましたが、心は極めて冷静でした。これは以前の母からは考えられないことでした。

因果関係を安易に結びつけることは危険ですが、母も私も、この数年の体力が精神的にダメージが来るのを防いでくれたと感じます。

では、どれくらいからだを動かせばよいかというと、これまた個人差があるので、一概には言えません。少なくとも、「からだを衰えさせない」量が必要でしょう。

また、運動が必ずしも必要というのではありません。「運動してリフレッシュ」と思うあまりに、休息が十分でない人も多くいます。個々の体調に合わせた量がふさわしいので、個の加減は、からだ全体を把握してくれる専門家と相談しながら見つけるのが安全だと思います。

セルフケアで出来ること

正直に言えば、このレベルはプロに任せた方が早いと感じます。

一人でするのであれば、

台座型のお灸を手の三角形足の三角形から始めることをお勧めします。

誰かお灸をしてくれる方がいれば、

痛みや違和感を感じる場所にしるしをつけて

施術四回目施灸
DSC_0836

ちょっと熱めの刺激を加えてください。

これも一度プロにしるしをつけてもらっておくと、安心してより効果が高い刺激を加えられると思います。お灸の種類などはこちらをご参考に。

そして、やはり動かす必要はあります。筋肉は簡単に落ちて、なかなかつきません。鍼灸マッサージだけでなく、痛みを取るセラピーは、調整機能は優れていますが、動かすことはご本人しかできません。

この記録は術後のリアルをまとめた記録です。術後に苦しむ方が、少しでも安心して時間を過ごせますように。