治療やセルフケアの「やる気スイッチ」です。そしてこの本質を応用すると、ヒーラーさんやセラピストさんが行う「グランディング」をより引き出すツボだとも思います。胃の気は「自然の営みにからだを同期させる」ツボ。これだけでも、十分からだの力を引き出せる気がします。
もくじ
位置(ずれても気にしない)
胃の気は足三里+胃の気二点の三点です。
足三里
- 膝を曲げる
- 膝下のくぼみから自分の指4本分下におろす
- 右足は7時の方向、左足は5時の方向にずらす
胃の気三点
- 足首の中央のくぼみ(解谿というツボ)と足三里をつなげる
- そのラインを三等分した点
こんな時に使います
治療で最初に打つのが胃の気です。「これから、からだを整えますよ」と治療モードに入らせ、治療を受ける体制にします。セルフケアでも同じ。「やる気スイッチ」を入れるツボです。
- 胃経のツボなので、胃腸の働きを整えます。また、胃経上に起きた不調にも使います。
- 自然の営み(バイオリズム)にからだが調和しないときに使います。時差ぼけや昼夜逆転、生理不順や季節の変わり目に起きる不調があるときは、丁寧に刺激します。
- 加齢ともに胃の気は衰えやすくなります。胃の気を上げることで基礎体力を向上させます。また、病気やけがの回復など、からだの修復力を上げたい時にも用います。
- 足三里と同じ効果を引き出します。
ここに挙げた症状は、「こんな時に、組み合わせるツボの1つとして選んでいるよ」という不調や悩みごとです。
ゆるツボは、「組み合わせて効かせる」というコンセプトがあります。胃の気は、症状が重かったり、悩んでいる期間が長い(ひと月以上)時に、胃の気三点(足三里+2か所)として用います。また、他のツボやセルフケア方法と組み合わせることも大事です。