ツボの味方「パイオネックス(置き鍼、テープ鍼)」はこのように使っています

出張治療では、ほぼ全ての方に治療後に置き鍼(おきばり)を貼ります。置き鍼はお守り効果があるからです。効くし安心する

今回は私が実際に使っているパイオネックスを紹介します。置き鍼としては、パイオネックス一択です。選び方から使い方を実践編でお届けします。

初めて使う方にお伝えしていること
  • 「置き鍼は、一言でいえばピップエレキバンのプロ版です。そしてほら、こーんなに小さいんです(←見せる)。でも、時間をかけて効いてくれます。押す必要もありません。」
  • 「鍼が痛かったり、テープがかゆければ、我慢せずに剥がしてください。我慢してまで効かせる必要はありません。」
  • 「多少であれば、お風呂でこすってもはがれません。知らない間にはがれてもトゲのように体内に入っては行かないので安心してください。」
  • 「肘など関節周りは、せいぜい1日しか持ちません。テープがはがれてしまいます。乾燥肌も場合もすぐにはがれてしまいます。」
  • 「これは全くお勧めしないのですが(笑)、クライアントさんのつけっぱなし最長記録は1カ月半です。お守りとして貼っておきたかったそうです。鍼の周りの皮膚は少しだけかぶれていました」
  • 「通常は数日から10日ほどですかね。効いているかわからなくても、剥がすとコリを自覚する方もいて、その時にはじめて効果を実感するそうです」

鍼ひとつとっても、これくらいの説明になります。今度からはこの記事をお送りして割愛しましょう♪。

パイオネックスとは

セイリンという国内のメーカーさんが出している、円皮鍼(えんぴしん)という鍼です。円皮鍼は画鋲のような鍼をテープで止めて、刺しっぱなしにします。

パイオネックスは、数ある円皮鍼(皮内鍼も含めて)のなかで、これまでの常識を覆したとされる商品です。わかります、私も激しく同意します。鍼ですが、刺すというより貼る感覚で使えます。実際に先がとがっていても、刺されている感じはありません。

パイオネックスが商品化される前までは、置き鍼は長所と短所とが拮抗していました。パイオネックスは、長所>短所です。しかも次々と新商品が登場するので、まめにチェックしないと追い付きません。

つぶやき。パイオネックスのパイオって、「パイオニア(開拓者)」のことかしら?だとしたら、私はまんまと罠にはまっております。

わずか「0.数ミリ」がからだをサポートする

置き鍼では、次のような効果を狙います。

①筋肉やコリをゆるめて、痛みや動作を改善する。
②ツボの意味(役割や効能)を引き出して、心身の不調を改善する。

そして当院オリジナルの「ゆめツボ」では、③生き方をサポートする「お守り」としても使います。

「痛そう」と思われるかもしれませんが、これは後で書くように、使い方次第です。基本的には全く痛くありません。

例えば、オレンジのパッケージは太さが0.11ミリ・長さが0.3ミリ。黄色は太さが0.15ミリ・長さが0.6ミリで、どちらも鍼灸治療で使う鍼よりも細いです。

パイオネックスは、それまでやや太めだった置き針で、この細さを可能にしました。しかも次に書くようにいろんな工夫がされています。

目を凝らさないと見えないほど、細くて小さい。
鍼は樹脂でテープに固定されています。

ちなみにセイリンは、治療用の鍼もまた優秀でして、海外でもかなり普及しています。馬の鍼治療にも使われていました。セイリンが使われているとちょっと誇らしくなります。

滅菌済み・個包装・かぶれにくい・安全設計

パイオネックスは写真のように個包装です。たくさん使う方にはちょっと不便ですが、一つずつ滅菌されていて衛生的です。

個別に滅菌済み

また、テープがかぶれにくいのも特徴の一つです。これまでのところ、ほぼ全てのクライアントさんで使用可能でした。ただしアトピー性皮膚炎などの方は、使用期間を短くしたり、炎症が起きていない場所で使ったりしています。

そして、これが本当にありがたいのですが、万が一知らない間にはがれたとして、踏んづけてしまっても大丈夫です。画鋲タイプなので、トゲのように身体の中に入っていくことはありません。踏みどころによってはちょっと痛いだけです。※でも小さいお子さんやペットがいるご家庭では、飲み込まないようにご注意くださいね。

今流通している置き針は、そもそも安全です。中でもパイオネックスは、鍼も細いし、鍼とテープが樹脂で固定されています。「はがれたらどうしようと気にしなくていいですよ」とお伝えすると、はじめて使う場合は皆さん安心されています。

鍼の長さ・先の丸み・テープサイズ・材質で商品化されている

パイオネックスは商品名ですが、実は色々と細かく分かれます。具体的にご説明しますね。

置き鍼はからだの刺激量=強さ×時間 で考えます。感じないほど弱い刺激でもしっかりと効いてくれるのが、置き鍼の強みです。

標準(鍼タイプ)のパイオネックスは5種類あります。色で細部がわかるように工夫されています。

・オレンジ/0.11mm×0.3mm
・イエロー/0.15mm×0.6mm
・グリーン/0.17mm×0.9mm
・ブルー/0.20mm×1.2mm
・ピンク/0.20mm×1.5mm

からだの繊細さに感動するのですが、このわずかな違いで痛みや違和感を感じます。もちろん、体力や体形、ふだんの治療でどの太さの鍼を用いているかでも、選ぶ種類は変わってきます。

また刺さない鍼「パイオネックス・ゼロ」も登場しました。これは、鍼先がとがっていないだけで、0.3mmタイプと全く同じです。

パイオネックス・ゼロはシールの大きさが2種類あります。シールのサイズが9mmタイプは、より目立ちにくく貼りにくかった場所にも貼れるそうです。

トワテックさんのサイトより

「こりスポッと」という完全樹脂タイプもあります。ですがこれだと、別のメーカー(トワテックさんオリジナル。すでに購入して試しています)でも良い気がしています。
詳しくはこちら。トワテックさんのサイトは比較がとてもわかり易くて参考になります。

そしてチタンタイプも開発されているとのこと。こちら詳細がまだわからないのですが、パイオネックスをより多くの方に届けたい熱意がすごいと感じます。

セルフケアではこの3つがおすすめ

パイオネックスはどれもネットで買えますが、セイリンさんの意向(おそらく)で医師・獣医師・鍼灸師限定と書かれています。ほぼ同じ規格で「鍼ではない」タイプが商品化されている背景も同様だと思います。こちらはどなたでも利用可能とされています。

鍼タイプであっても、個人的にはセルフケアでも使用可だと判断しています。ですが、セイリンさんに敬意を表して。個人や家庭内での使用に限ってでお願いしますね。

私が通常用いるのは、オレンジとイエローの2つです。
通常はイエローを用います。痛みに敏感な状態や、小さいお子さんに使う場合はオレンジを用います。

以前はグリーンも使っていましたが、グリーンより上のものは、チクっと痛みを感じたことがあります。一度ゼロと間違って、ピンクを購入したときは、刺激が強すぎて全く使えませんでした。

鍼であることが気になる方は、パイオネックス・ゼロを。先ほど書いたように、テープサイズは2種類あります。私個人は、貼りやすい方が好きなので、通常タイプを購入すると思います。

おすすめのサイトは楽天内のトワテックさんです。商品説明が丁寧で、楽天ポイントもつきます。トワテックさん内のパイオネックスのリンクを貼っておきます。

アマゾンの場合はこちらから購入できます。セイリンさんのサイトです。20個入りと100個入りでは商品は同じだと理解しています。お得なのは100個入りです。

どこに何個くらい?

パイオネックスは使い方次第では、色んな効かせ方ができますが、まずは、押して気持ちが良い場所を。

もう少し高度な使い方は、ツボの役割を引きだす場合です。たとえば照海は、腰の痛みや発熱の治療で用いたり、「ゆめツボ」では開運に用いたりします。




1度に貼る個数ですが、多ければ効くわけでもありません。かといって、数を絞ると不安になるのも正直なところだと思います。コリは移動するというか、気になる場所が次々と出てきます。セルフケアでも10個くらいは使ってもOKだと思います。

私は治療後は背中に8から10個ほど用います。手や足で用いる場合は4から8個。でも、応急処置の場合は、2個で辛い症状を変えたりもしました。

余談ですが、置き鍼として1個を数百円で入れてくれる治療院もあります。暴利なのか、奥義なのか(笑)。でも確かにプロの置き針は、少ない個数で効かせる技があるのも事実です。

日持ちを考えるとコスパがいい

いかがでしたか?パイオネックスはセルフケアグッズの中でも、コスパに優れています。仮に1度に10個を1週間で使うとして、1箱使い切るには2カ月半近くかかります。家族で使ってもお得です。

ただし、コリが強かったり、心身の疲労が濃い場合は、他のセルフケアや治療と組み合わせてください。その方が結果的にコスパが良くなると思います。無理ない範囲で工夫してくださいませ。そして、ダメなら我慢せずに治療を受けてくださいね。

五十嵐いつえ