セルフケアブログから加筆修正して再掲載します。
先日クライアントさんから、高度生殖医療機関の看護師さんが鍼灸治療を肯定的に捉えている話を聞きました。
嬉しくなると同時に、生殖医療の医療関係者が東洋医学をどうとらえているのか知りたくなりました。
妊活の時って、まずはいろいろ検査をしますよね。その結果、おそらくこれが原因で授かりにくいなどの結果が出てきます。
例えば卵管が詰まりやすいとか、子宮筋腫などの原因と考えられる症状を言われる。だから、その具体的な対策を施す。
でも、私の経験から正直に言うと、〇〇だから赤ちゃんができないという話は東西の医学問わずに、確定ではありません。
授かるときは授かる。
授かれないときは、なぜか授かれない。
高度生殖医療下でも同じです。
東洋医学ではどうでしょうか。
例えば、腎虚。
妊娠可能な年齢で腎虚が出ると、子宮が正常に整う以前の問題です。全体の疲労が濃いと捉えます。だから腎虚の時は、授かりにくいのが基本的な判断です。
でも、授かれる方も出てくるわけです。こちらの心配をよそに経過が順調で出産子育てをされています。そうすると、「いやー、不思議ー」と思う。
西洋、東洋問わず、妊活では〇〇が理由で授かれないと仮定してアプローチしていきます。いくつか要素がある場合は、治療効果が高いと思われる順で改善を目指します。
東洋医学では細かい話であっても、からだ全体の症状を捉えながら、婦人科の状況が、全体の影響を受けているのか全く別物なのか見極めて治療を立てていきます。
とは言っても、婦人科は、原則としてからだ全体の症状と連動しているので、からだ全体の症状の一部として治療を続けます。
セルフケアではお灸です。なによりも、生活習慣の改善です。
お灸は婦人科の改善を狙う場合とからだ全体の回復を狙う場合とあります。
生活習慣では避けたい内容に目を向けます(笑)。
これをやっても絶対に授かるとは言い切れませんが、東洋医学は基本的な生活や現在の体調に踏み込むので、妊活に結果を出せるかは別として、からだの改善には確実につながります。
これは仮説ではなくて断定できます。
五十嵐 いつえ