夫への不満に隠れている、【わかって欲しい】という気持ち

対人関係の悩みは、エネルギーバランスの視点も大事

出張治療や遠隔調整では、【対人関係のストレスから、身体消耗が激しい状態】を把握するケースがあります。お母さん方では、ママ友、姑、子ども、夫が対象者になりやすいです。

今回はそこで何が起きているのか、エネルギーバランスの観点でご説明したいと思います。特に、離婚に至るか至らないかのケースでは、エネルギーバランスがこじれやすいと感じています。夫との関係でまとめますが、誰とでも起きる事です。対人関係の悩みでは、何が起きているのでしょうか。

 

パパへの不満は侮れない

クライアントさんとお話をすると、日本では妊娠あるいは出産後に夫婦の関係性が大きく変わりやすいと感じています。産後多くの女性が抱くのは「パパへの不満」です。

・もっと子どもの相手をして欲しい

・だらしない(ソファーでポテトチップスとか食べないで欲しい)

・愛想がない(パパ友を作ってくれない)

 

一方、ご家庭によっては、妻の行動が夫によって制限されていると不満を持たれている場合もあります。

・お金を自由に使わせてくれない

・働かせてくれない

・いちいちうるさい

読者の皆様は、共感と同時に「え?そこ?」と様々に捉えると思いますが、これらは、実際にクライアントさん方が教えてくださる不満でして、一つ一つ真剣な悩みでもあります。

 

どちらも、相手への想いが、受け止められるよりも多い場合に起きています。

甘い蜜月時代があったとして、このような時間がなぜ幸せと思えるのでしょうか。※私自身は、このような甘い経験がありません。まず、運動神経的に無理でした(笑)。

 

人には発信する力と、受け止める力があります。自分の発するエネルギーが受け止める側の容量と同じときは、互いの心地よさにつながります。「満たされた」と感じるのは、受け止めてもらえた時だと感じます。恋愛関係における、力のバランスはこのような状況がほとんどです(※DVなどは異なります)。

 

結婚後、妊活や妊娠、出産、子育てで互いの立場が大きく変わり始めます。

いつの間にか発信する量や質が増している時があります。

 

受け止める側の力も増していればよいのですが、子育てなどは男性と女性では親としての自覚のタイムラグの差が激しくなります。相手の容量を超えて発信すると、発信に【わかって欲しい】という想いも乗っかります。想いは力です。ですから、発信する力がどんどん増大しやすい。この時、本来発信したい内容よりも、わかって欲しいという力が多くなります。

 

発信する側と受け止める側の力関係はこのようになっています。

受信する側は、逃げるか反撃かで、自分の身を守ります「夫が、逆切れしてきた」とか、「自分の部屋にこもる」などは、夫が妻の発信を【受け止めきれない】ことで起きてもいます。

 

 

不満にある内容を分解して理解する。

このようにエネルギーバランスが崩れると、双方の疲労につながります。

発信する側は、わかって欲しいという、いら立ちや悲しみ。

受け取る側は、受け止めきれないという自戒と混乱。

その結果、どちらも相手への不満として言語化されやすいのですが、他者目線で見ると、バランスの崩れとして映るケースが多くあります。

 

具体的な行動について

発信する側は【何をして欲しいのか】を考えて、受け取る側は【何ができて、何ができないのか】を話すことが、互いの信頼関係を対等にする作業になります。

子育て中のご家庭で起きやすいのは、例えば次のような話です。

・おむつを替えて欲しい

・ゴミ出しをお願いしたい

・お小遣いを上げて欲しい

・きれい好きだから、きれいに部屋を使って欲しい

同時に込められている想いは、もっと私を大事にして欲しいという想いです。※そもそもは、全ての課題が、この感情を満たすための具体的な作業と言っても過言ではないくらい、関係性の土台にこの感情があります。

パパ友に関しては、かなり多方面への掘り下げが必要なのですが、家族の団欒をもっと持ちたい場合に出やすいキーワードだと思っています。突き詰めると、夫の笑っている楽しい顔が見たいになったりします。素敵です。

 

注意:DVやストーカーは、このような関係性が極端なケースです。この時は、発信する側の力が大きく、かつ暴力的で相手に恐怖を与える関係性です。このような件は、二人だけでの改善は難しく、物理的に離れる事がまずは大事だと思っています。

 

妊娠や産後は、女性の立場が大きく変わる時。こだわりが強くなる。

男性にも女性にも改めて知っていて欲しいのですが、女性は妊娠や産後にホルモンのバランスが大きく変わります。ホルモンバランスが変わるだけでなく、自律神経もぶれます。リラックスモードと戦闘モードの切り替えが激しい時期ですし、なのに変化に適応することも難しい時期です。

そんな状態でも、夫の役に立ちたいし、子どものことも大切にしたい。でも、思ったように動けない。この葛藤やふがいなさは、本当に惨めな気持ちになります。そして、ここが実は夫婦や母娘関係で大事なのですが、【それでも存在を否定されたくないし、認めて欲しい】のです。そう言えない、言ってもらえない。それがきっかけで、わかって欲しいと発信するエネルギーが濃くなるという、システムを是非ともご理解くださいませ。

 

男性も同じである。子どもも同じ。あなたも同じ。

男性も女性に対して、子ども同様に大切に扱って欲しいという願望があります。「いい大人なんだから、みっともない」と言われることが怖くて、言えないだけです。そして、言えないけど抱えているから、わかって欲しいというエネルギーが強くなります。つまり、どちらとも、根底には存在そのものを認めて欲しいし、大切にして欲しいのです。

大切に扱われる事って、生きる糧だと思っています。最近は、承認欲求よりも、自己肯定・自己受容の大切さを言われることが増えていますが、人間は集団活動で命を維持してきた動物でもあるので、集団から大切に扱われることも本能的に求めていると思っています。ですから、自己肯定や自己受容と同じように、大切に扱われることも必要だと改めて理解してほしいと思っています。

 

 

少しでも、対人関係の理解の一助となりますように。

五十嵐いつえ

 


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